校長先生日記9月編

校長の三輪です。

 

「暑さ寒さも彼岸まで」の言い習わし通り、すっかり秋めいた陽気となりました。時折思い出したように暑い日が出現しますが、季節は着実に歩みを進めていますね。

 

さて、先月末から今月にかけても、生徒たちのさまざまな活動がありました。

8月29日(火)には、下諏訪町役場で宮坂徹町長、松﨑泉教育長との懇談会がありました。
3年生4名が、向陽高校を代表して懇談に臨みました。

緊張して固くなっていた生徒たちも、町長が「1980年の向陽高校創立以来、町と学校とは非常に緊密な協力関係を築いてきた。向陽高校は下諏訪町にとってなくてはならない存在」と切り出してくださったことで、安心して日頃思っていることを伝えることができました。

「通学路がもう少し明るいといい」「『すわっチャオ』のような自習スペースが下諏訪駅にもあるといい」「防災士の資格取得の希望がある向陽生に補助があるとありがたい」などの要望に対し、町長や教育長が現状や検討の可能性について話をしてくださいました。4人は、「後輩たちにも今日の懇談の内容を伝え、向陽生としてできることについても考えていきます」と話していました。

 

9月9日(土)から9月24日(日)まで諏訪湖周15の美術館・博物館が参加して開催された『諏訪湖まちじゅう芸術祭』。オープニングセレモニーに吹奏楽部のみなさんが招かれ、「ウェルカムコンサート」として元気な演奏を披露しました。

背景に写っているのは…そう、あの「水運儀象台」です! 水運儀象台というのは、900年以上も前に中国で開発された、時計のルーツともいえる装置です。水車を規則正しく回転させて時を告げ、更に星や太陽の動きを調べて1年の長さを測る天文台の機能も兼ね備えているもので、これが、なんと、この下諏訪町に世界で初めて復元され、一般公開されているのです!

吹奏楽部の皆さんは、演奏の後、特別に儀象台のデモンストレーションを観覧、中を見学し、更に敷地内にある「星ヶ塔ミュージアム 矢の根」も見学させていただきました。黒曜石の鏃(やじり)、諏訪地域唯一の前方後円墳「青塚古墳」など、こんなに近くにあるのに今まで見たことがなかったものに触れる機会となりました。生徒たちは「星ヶ塔に行ってみたい!」と、新たな探究心がむくむくと湧いてきたようです。(残念ながら星ヶ塔遺跡は現在自由見学はできないそうです。)

 

そして、9月28日(木)には生徒総会が行われ、第43期生徒自治会執行部が退任、第44期執行部へとバトンが渡りました。
利根川第43期生徒会長は「力不足で実現できなかったこともたくさんあったが、執行部の頑張りと、それに熱く応えてくれた全校生徒のおかげで、活動を盛り上げることができたと思う。次期生徒自治会もみんなの力で盛り上げてほしい。」とあいさつ。第44期唐澤生徒会長が新役員を紹介し、承認されました。ぜひ、みんなで頑張りましょう。

さて、このように生徒たちは活発な学校生活を送っていますが、社会の荒波は容赦なく向陽坂の上にも押し寄せてきます。生徒たちの楽しみのひとつ、購買には…

こんなところからも、社会の状況を学ぶ切り口が見つかりますね。