2年/防災講座

2年生では、総合的な探究の時間に行っている諏訪地域の課題探究の一環として、防災の観点から探究し、地域防災について理解を深めるため、防災講座を行いました。

防災ネットワークしもすわ、下諏訪消防団、下諏訪消防署員、下諏訪町役場総務課危機管理室の方々に協力をしていただき、防災関係のワークショップを5つ行いました。

①土嚢づくり
大雨や、台風などの水害の発生時に、浸水を防ぐことができる土嚢をつくる体験をしました。土嚢の袋が日光に弱い性質であること、思っていた以上に重たかったことに驚いている生徒の様子が見られました。

②車いすの構造や補助器具の使用方法について
災害時の避難行動に障がい者の方や高齢者の方には、だれかの手助けと車いすなどの移動補助が必要です。
もしもの時に安全に押して避難を助けることができるようになるために、車いすの扱いを学びました。
段差などの障害物がある場所での車いすの扱いに苦戦している生徒の様子が見られました。

全員ではありませんが、心肺蘇生の体験もすることができました。

③災害時の食事について
サバイバルパンと乾パンを実際に試食をしながら、食料備蓄について考えてました。もしもの時のための非常食備蓄などについて考え、見直すことができたと思います。

④災害時トイレについて
風水害による内水氾濫や大震災において上下水道が機能不全に陥った際に、水洗トイレが使用できません。そのような状況に陥った際に、家庭にある身近なもので、臭気対策や衛生面に考慮して気持ちよく使用できるトイレについて考えました。今回は新聞紙とビニール袋でつくれる簡易トイレづくりを体験しました。災害時のごみの捨て方などについても学びました。

⑤簡易担架づくり体験
災害時、負傷者を助けなければならないことが想定されます。担架が近くにない際、簡易的につくれる担架のつくり方について学びました。丈夫な棒二本と毛布で簡単に作れ、慎重に運ぶことができることに生徒も驚いていました。

この5つの体験はとても貴重な経験になったと思います。
改めて、災害時への対応を考えるきっかけとなってくれたら嬉しいです。