校長先生日記11月号

校長の三輪です。

遅めの紅葉を楽しんだ11月でした…、と時候の挨拶から始めたいところですが、今月は大事件からスタートしました。

11月2日(土)、朝から大雨が降っていた日の夕方、「学校で土砂崩れ発生」という連絡を受け、松本の自宅から駆けつけました。

第1グラウンド北側法面の一部がコンクリートの擁壁ごと崩落して、隣接の町道をブロックする形になってしまっていました。

この日は模試で全校生徒が登校していましたが、人的被害はゼロで、本当に良かった。

翌日、明るい時に再度確認しました。

 

現在は応急処置として土嚢の設置をして、地質調査を実施しています。修復のための設計や工事の計画など、かなりの時間が必要で、復旧にはまだ今後も長期間かかりそうです。町の方にはご不便をおかけしています。また、生徒の皆さんには通学路で不便な思いをさせてしまっていて、大変申し訳ありませんが、安全の確保のため、ご理解とご協力をお願いします。

 

 

そんなことはありましたが、生徒たちは今月も元気に活動しました。

先月、生徒自治会の皆さんが実施した「あいさつ運動」、その第2弾が行われていました。

   

今回は二手に分かれて、それぞれが距離を近づけて、元気よく「おはようございます!」と挨拶。笑顔が見えますね!

 

11月9日(土)、長野市へ向かいました。まずはホワイトリングへ。「春高バレー」長野県ファイナルラウンドです。

女子バレーボール部が松商学園とベスト4を懸けて対戦しました。

   

ギリギリの人数で県ベスト8まで勝ち上がってきましたが、さすがにベスト4の壁は厚かった。

試合後、やり切った3年生たちは、目に涙を浮かべる者あり、「楽しんだ!」と笑顔の者あり、そして、先輩たちへの思いが溢れて号泣する2年生…と、さまざまな姿がありました。皆さんお疲れ様でした。1、2年生は次の新人戦に向けて新たなスタートです。がんばれ!

 

続いて向かったのは清泉女学院大学。第19回「長野県高校生 英語スピーチ・レシテーション コンテスト」のレシテーション部門に、2年生の伊藤さんと3年生の安井さんが出場しました。引率は英語科の小澤先生です。倉下先生と高山先生も駆けつけてくださいました!高山先生は私同様、ホワイトリングからのハシゴ応援です。

 

レシテーション部門の課題は「An imagined letter to an English World War I soldier(第一次世界大戦のあるイギリス兵にあてた想像上の手紙)」という290語の文章です。現代に生きる高校生が、フランスの前線に赴くイギリス人兵士に語り掛けるという設定で、その兵士は第一次大戦や、その後の恐慌、第二次大戦を生き抜き、やがて孫である自分が生まれ、平和な世界に共に生きるのだということを伝える内容です。これを出場者11名がそれぞれの解釈で暗唱しました。

 

伊藤さんは初めてのコンテスト挑戦、安井さんはスピーチコンテストの出場経験がありますが、2人とも練習の成果を十分に発揮した、すばらしいパフォーマンスでした。

審査は難航したようで、結果発表までかなり待ちましたが、安井さんが第1位の知事賞を受賞しました!おめでとうございます。

 

後日、あらためて校長室に報告に来てくれました。伊藤さんは、勇気を出して挑戦したことで自信につながったという思いを、安井さんは、今後もコンテストには挑戦し、英語を生かした仕事に就きたいという抱負を語ってくれました。ご指導くださった小澤先生、そしてALTのEmma先生、ありがとうございました。

 

 

11月24日(日)、下諏訪総合文化センターで「子育て応援フェスしもすわ」が開かれました。親子が参加し、親が子育ての悩みなどを話し合って共有したり、町議を加えて座談会を行うのと同時進行で、子ども向けのさまざまな体験型ワークショップが行われました。向陽高校ボランティア部の3名は、子どもたちのリーダーとして参加し、絵本の読み聞かせをしたり、巻きずしを一緒に作ったり、缶バッジを作ったり、手話を交えて歌を歌ったりしました。

   

 

探究学習も楽しそうですよ。

1学年は、「下諏訪町観光プラン作成」に取り組んでいます。下諏訪町と連携して、町の「観光振興計画」を学んだ上で、自分たちの考えた観光プランを作成してすることが目標です。

10月31日(木)の探究の時間に、下諏訪町観光振興局の職員の皆さんが来校し、旅行商品を企画する授業を行いました。

   

今後は実際に町に出かけていき、直接飲食店などを訪ねてインタビューするなどのフィールドワークを行い、プランに磨きをかけていきます。

 

今月は、敷地内のいくつかの懸案事項が解決できました。

一つは、第2グラウンドの整備です。昨年10月の環境整備作業時の写真をご覧ください。

   

サッカーをするエリアのあちこちから巨大な石がゴロゴロと。「こんなん出ました」状態でした。トンボをかけても石の頭が覗いているような具合で、ケガが心配でしたが、ようやく土をいれて整備することができ、ホッとしました。隣接のテニスコートも併せて、美しくなったグラウンドをご覧あれ!

 

 

もう一つは、3月に倒木のあった、第1グラウンド南側の斜面の樹木伐採です。ビフォー・アフターをご覧ください。

 

これでひとまず安心してグラウンドで活動ができますね。生徒の皆さん、思いっきり走り回ってください。

 

また冬がやってきました。日没は16時半ごろで、放課後あっという間に真っ暗です。暗い向陽坂を下校する生徒のために、六花フードサービスさんがイルミネーションを設置してくださいました。ありがとうございます!

来月に入ったところで、生徒自治会でも、昨年のイルミネーションプロジェクトをバージョンアップしようと準備中のようです。近隣のお宅の皆様にもご協力をお願いしたいとのことです。生徒がお願いに伺いますので、ぜひ、無理のない範囲で、ご協力お願いいたします!