校長先生日記11月編

校長の三輪です。

 

全国各地で「アレ」の大発生が話題となっていましたね…そう、「アレ」、カメムシです。山の中腹に位置する本校でもご多分に漏れず、カメムシが大発生。いや、カメムシだけでなく、「コレ」も大発生。

テントウムシです。黒い背中に赤い点が2つあるのや4つあるのやびっしりあるのや…。日当たりがよく暖かい壁に集まります。アブラムシを捕食する益虫だそうですが…。

11月も終わりに近づき気温が下がってくると、カメムシもテントウムシも姿を消しましたが、約ひと月、「カメムシ」「テントウムシ」があいさつ代わりという感じでした。

 

さて、そんな中でも向陽生の活動はノンストップですよ。

 

11月3日(金)、文化の日、快晴。恒例の三角八丁が秋宮周辺を中心に開催。町の「グランドデザイン策定委員会」主催の『湖畔日和』も、AQUA未来で同日開催されました。私も午前中から出かけて、ボート体験しました!いつもは漕艇部を湖畔から応援していますが、自分でオールを握って漕ぎ出し、湖上から湖畔の景色を眺めるという、新しい体験をしました。とても気持ちよかったですよ。

生徒会の皆さんが、先月実施した音楽室床断熱改修工事にボランティアで来てくださった商工会の方のお手伝いに参入。四ツ角ゆけむり広場で元気よく縁日や物品販売を行いました。

吹奏楽部は、下諏訪社中吹奏楽部の皆さんと合同演奏。屋外での開放的な雰囲気の中、ジブリメドレーなどおなじみの曲を披露して、盛んな拍手をもらっていました。

 

11月7日(火)、都留文科大学の三崎隆先生をお招きして、1年2組で主体的・対話的な手法を取り入れた特別授業が実施されました。「一人でも学べる力をつけるために」「みんなで助け合ってみんなが目標達成できる授業」とはどのようなものなのか…。キーワードは「一緒にやろう」です。まずは「じゃんけんゲーム」で練習し、その後国語の「羅生門」の文章の理解に取り組みました。与えられた課題を達成するために、生徒たちは自分で自由に考えて、教室内を動き回ってヒントを探したり、友達と話し合ったり…。とても生き生きとした表情が印象的でした。

 

期末考査、2学年修学旅行、1学年探究旅行などを経て、11月24日(金)、「しもすわ今昔館おいでや」にて、『向陽生の芸術展2023』のオープニングパフォーマンスが行われました。

3年生の芸術選択者が、音楽・美術・書道の各科目の垣根を越えて8つのグループに分かれ、アイディアを出し合い、持ち味を発揮してそれぞれ作品を作り上げました。3カ月余りの準備期間を経て、作品を発表してくれました。本校初の試みです。

まずは、特別出演として、時計の原点ともいえる水運儀象堂の前で、宮坂了作氏が時計を使ったパフォーマンス。見ている人がどんどん巻き込まれて、作品の一部になってしまいます。

続いて2階のシアターに会場を移し、本校美術科の百瀬先生のサウンドパフォーマンス。そして、生徒たちの発表。自分たちの演奏した曲をBGMに「夏」を表現した水墨画と書の作品を掲示したり、ドラムの生演奏をBGMに、段ボールなどで作った「ひと」のかたちを壊すパフォーマンスをしたり、校歌の一節を書の作品にしたり…。

ハプニングもたくさんありましたが、予測できないことにどう対応するかという、生徒たちにとってとても意味のある経験となりました。ご観覧いただいた皆様、ありがとうございました。

 

さて、季節は冬へと進みます。

諏訪湖が見えないほどの濃霧の朝も、向陽生は元気に向陽坂をのぼって登校します。

 

ある日の放課後、部活動中の体育館前。

こうであってこそ。

がんばれ、向陽生。